子どもの授業に「タブレット」を導入!持ち帰った時に家族が気をつけたいこと

2021年02月10日・コラム

目次

    勉強いえば鉛筆とノートで、といえば昔過ぎるとしても、最近の子どもの学習環境は短期間で大きく変わっています。今日のIT時代に乗り遅れないようにパソコンを買ってあげた親も多いでしょう。現在はそれに追加して、手に持って使用する「タブレット」が導入されてきています。
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    1.教育現場におけるタブレットの役割とは?

    これまでも大型のパソコンは専用教室などに配備され、学習環境を充実化させてきました。数年前から持ち運びに適しており、映像などのグラフィック機能も高性能なタブレット端末のニーズが高まり、一気に導入が進んだことによります。パソコンだと視聴覚室など専用教室に設置するため、クラスのいずれかしか使えないという欠点がありましたが、タブレットは自由に持ち運びできるため、各教室に持ち運んで活用するケースや、校外学習にも活用の可能性があります。

    タブレット導入において現在国が目指しているのは「1人1台のタブレット端末環境整備」です。学校の備品という位置づけをきわめて個人属性の強いものにする計画です。これまでは机にノートを広げることこそが学習でしたが、近い将来にはタブレットの電源を入れることで授業がスタートし、テストの提出もタブレットのデータ送信を通して、という時代が始まるのでしょう。親世代から見ると、とてもワクワクする時代の流れです。

    文部科学省では2014年から2018年の4年間で総額6712億円の予算を投じ、タブレット導入の推進を進めています。教育現場は自治体の希望を受けた予算管理のもとで備品の導入が進むため、(教育現場以外の)一般に流行った2-3年後から導入が進むというスケジュール感となっています。かつタブレットといえばApple社のiPadに代表されていましたが、タブレットの量産化が進み、廉価でまとまった個数を納品できるようになったというメーカーの提供体制整備の側面も大きいでしょう。

    ところで、教育現場にタブレットを導入するメリットは何でしょうか。小学校から高校の授業を想定すると、タブレットが活躍しそうな科目は「理科」「社会」「英語(外国語)」です。前者2つは映像での資料閲覧に最適ですし、理科のなかで化学や物理はまるで理科室を中継しているかのような動画を共有することが出来ます。またタブレットには音声再生機能を標準装備しているため、ネイティブの発声や発音を繰り返し練習することから英語をはじめとした外国語学習にも最適です。

    また授業の巻き返しのための補助ツールという役割も期待されます。2020年春からコロナ禍によりオンライン授業が増え、また部活動が自粛されることで自宅学習や放課後の時間も増加しました。タブレットは部活動でも活躍の場を広げています。生徒各自が動画ツールでスポーツ選手の動きを参考にする時や、自分のフォームを動画で撮影して顧問・先生と共有するという動きも。それを実現させるために、学校によってはタブレットを生徒ひとりひとりに配布し、自宅に持ち帰らせ活用しようとする動きも目立っています。ただ、そこで問題になるのが、セキュリティと破損の問題です。

    2.自宅では難しいタブレットの管理と万が一の破損

    タブレットは定期的な充電が欠かせず、通常は充電器とセットで生徒は自宅に持ち帰ります。精密機械であるタブレットは、自宅での管理がとても難しいもの。移動中や自宅での使用中に、万が一破損してしまった場合はどうなるのでしょうか。

    ①生徒の親は注意したい通常使用の逸脱

    本来「モノを貸与する場合」は契約書や念書を結び、破損において規定します。経年劣化という言葉に代表される賃貸マンションの契約をイメージすると解りやすいでしょう。ただ学校からタブレットを持ち帰るにあたって、通常学校と生徒(もしくは生徒の親)とのあいだで貸与契約は結ばない場合が大半です。そこには学校と生徒の信頼関係のうえでの貸与という一面と、契約書整備などの実態が追いついていないという一面があります。

    現在万が一の破損が発生した際、規定のある場合はその規定に準じますが、規定が無い場合は通常使用に限り、生徒側に賠償責任はないと考えるのが自然です。ただ、通常使用を逸脱した行為のある場合は、学校から賠償を求められる可能性があります。いわゆる「重過失」の考え方が適用されることになるでしょう。この場合の逸脱行為とは、タブレットを放り投げて破損した、わざと汚損した、学習とは関係ない第三者に無断貸与のうえ破損したなどの行為が該当すると考えられます。

    ②トラブルが増えると明示化と契約書縛りのルール化が進むか

    それでは今後はどうなるのか。タブレットを自宅で活用する状況はコロナ禍が落ち着いてもある程度残ることが考えられ、同時並行でトラブルに対するルールの明示化も進むと思われます。生徒がタブレット貸与に関する契約書を持ち帰ってくることも増えるでしょう。気軽にサイン・捺印するのではなく、何を示した契約書なのかを確認して対応していきましょう。

    3.「学習のためにもう一つ与えたとき」に怖いセキュリティの問題

    タブレットの自宅使用で怖いのはセキュリティと自由閲覧の問題。学校から持ち帰ったタブレットは学習外使用について制限がかかっていることが多いので問題ないのですが、怖いのは「学習のためにもうひとつ親が買い与えたとき」です。

    暴力やアダルトページのみならず、タブレットからインターネットを通じて本来は出会うはずのない反社会的勢力との付き合いが発生し、事件などに発展することがメディアで報じられています。タブレットによる自由なアクセスから、自宅のインターネット環境にウイルスを持ち込まれる恐れもあります。

    この時に大事なのは、漫然と「自由なインターネット活用はダメ」とするのもひとつの方法なのですが、段階的に子どもの理解を進めていきたいところです。インターネットを通じて悪意を持った人と知り合うことでどのようなリスクがあるのか。実際にどのような被害が報じられているのか。これを子どもと一緒に理解することで子どもの、かつ親の「ITリテラシー」を上昇させることができます。セキュリティにしても、ウイルス対策ソフトを導入することで毎日報告されるウイルス管理ページが何を示しているのか、子どもに理解させることが大切です。

    タブレット普及による自宅使用の問題と、親として向き合わなければならないセキュリティおよび有害アクセスの問題について分析しました。タブレットを活用することで、自宅の学習濃度が高まり、結果的に子どもの教育環境がより良い方向に進むのは間違いありません。そのためにタブレットの持つネガティブな部分を理解し、対策を進めていきましょう。

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

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