大変な9年目の3月だからこそ知りたい「ふっこう割」について_sudo

2020年03月09日・金融
大変な9年目の3月だからこそ知りたい「ふっこう割」について_sudo

9年前の3月、東北地方を中心に大きな地震と津波が襲いました。既に社会の教科書に載るような出来事ですが、現地ではまだ後遺症に多くの人が苦しんでいます。また同じ地域を2019年、ふたつの大きな台風が遅い、生活再建を更に困難なものにしています。そんな復興を目指す地域に対して私たちが出来ること。その人たちを元気にするひとつの方法は、現地に行ってお金を落とすこと。そのための制度のひとつ「ふっこう割」についてお伝えします。

1.ふっこう割とは?

大変な9年目の3月だからこそ知りたい「ふっこう割」について!

9年前に東日本大震災に見舞われた東日本には2019年、台風15号、台風19号といった大きな災害に再び見舞われました。破壊された建物や農業・漁業など現地産業への被害はもちろんですが、長く影響が残るのは「もう旅行に行って大丈夫なの?」という観光客の心情です。2020年にはここにコロナウイルスによる自粛が経済界に大きな影響を与え、二重三重の苦しみになっていると予測されます。現地には観光業で生計を立てている人への影響のほか、地域にお金が回らないことによって建物・インフラの再建や住民への生活補償が滞る可能性があります。また当該地域へ観光客が戻ってくることによって、「〇〇は元気です!」というメッセージがSNSやインターネットを通じて世界中に広がり、更なる観光客を呼び込む好循環になる可能性があります。これはとても素晴らしいことです。

ふっこう割は被災地の観光資源活用のため、補助金を活用し、旅行代金を1泊1名につき最大5,000円割引する制度です。宿泊以外の助成上限金額は日本人の1回の旅行で15,000円、訪日旅行客で50,000円と設定されています。2019年は先の台風で著しい被害を受けた東日本の14都県(災害救助法の適用された地域)への旅行が対象で、実際の割引の申込は旅行会社を通じて行います。

各地の旅行で「臨時ボーナスとしての」15,000円があると、少し豪勢なお昼御飯を食べたり、もう数品お土産を買ったり、予め知っていたら旅館・ホテルのランクをもう一段上げたりというような「消費活動」に繋がります。本来は1泊2日を予定していたけれど、このお金でもう一泊という流れも起こることでしょう。これらのお金は地元に残り、巡り巡って地元の経済を豊かにするため、復興活動に繋がるという仕組みです。復興支援の方法には義援金や、ふるさと納税なども有名ですが、直接人々の生活にお金が回るという意味では、もっとも効果的な方法のひとつといえるでしょう。

ふっこう割の具体的な利用方法について。各旅行会社はふっこう割の対象の旅行に対し、「割引クーポン」を発行しています。特に記載がない限り、このクーポンは先着利用順です。またクーポンを無事入手したとしても、利用時点で利用数上限に達していた場合、利用することが出来なくなるので注意です。なかでも高額クーポンは販売直後すぐに売切れてしまうことも。

<ふっこう割対象の14都県>

〇 岩手  〇 宮城  〇 福島  〇 茨城  〇 栃木  〇 千葉  〇 群馬

〇 埼玉  〇 東京  〇 神奈川 〇 新潟  〇 山梨  〇 長野  〇 静岡

2.ふっこう割は来年もあるとは限らない?

上記14都県は、令和元年(2019年)の販売対象です。また旅行自体も2019年12月~2020年3月までの「期間限定の旅行」が対象です。各自治体に振り分けた予算が上限に到達次第終了するので、人気に観光地では3月末を待たずして受付が終了する可能性があります。今年2020年以降、この対象都道府県は販売の有無が変わるかもしれませんし、継続するかもしれません。そもそも、ふっこう割という制度自体が2020年以降もあるかどうかは分かりません。これは原資不足のようなネガティブな理由ではなく、「復興段階を超えた」ということ。いわば復興の第一段階を終え、日常生活の再構築に向けて次のステップに至ったということなので、喜びを以って見守りたいものです。一方でふっこう割の利用者としては、2年も3年も先の旅行にふっこう割を使おうとするのではなく、目前の遠出に活用して欲しいもの。「今週末ちょっと予定が空いたけれど、1泊2日で東北に行こうか」という時にこそ、ふっこう割を使って気軽な旅行をして頂きたいものです。もし当面は旅行に行く余裕がない人は、インターネットで常にふっこう割の最新状況を確認するようにしましょう。

3.ふっこう割と旅行会社の独自クーポンをお得に併用する!

大変な9年目の3月だからこそ知りたい「ふっこう割」について!

旅行会社は独自に割引やクーポン発行を設定しています。たとえばJTBは、「JTBホームぺージ」と「るるぶトラベル」を運営しています。これらにメンバー登録をすることによって活用できる割引は、ふっこう割との併用が可能です。前者はポイント発行による割引なのでビジネスマンの出張など利用回数が多い人によっては還元率30%~40%。ここにプラスしてふっこう割を利用すると、更にダブルにお得という仕組みになります。

では、どのようにしてお得なふっこう割を探すのでしょうか。

①直接店舗に行ってツアー等を探すタイプ

ふっこう割は上限5,000円なので、あらかじめふっこう割の対象を旅行先に選ぶというよりも、行きたいところが最初あって、そこにふっこう割の適用を考えていく、という方法がスムーズであるように思います。既に旅行の予約を立てている人は、「ふっこう割を使いたいのですが…」と聞いてみるようにしましょう。

②インターネットで検索するタイプ

まず旅行先を大枠でも定めるのにインターネットを活用する人は、「ふっこう割 クーポン」「ふっこう割 桜」などと複数のキーワードを検索する方法をお勧めします。そうして魅力的な旅行席を絞っていきましょう。

 

実際のところ、ふっこう割は、あまり知られてはいません。3月は本来旅行観光客が増える時期ですが、今年2020年はコロナウイルスによる経済影響のため、旅行業界は特に多大な影響を受けているようです。いまだ人が集まるところには行くべきではない、という雰囲気がありますが、この自粛期間が落ち着いたらぜひ、ふっこう割を使って旅行に行くようにしましょう。

筆者は震災5-6年後の2017年あたりに、東北の宮城県で復興をひとつの目的とした好きなんバンドのライブがあり、その翌日にレンタカーを借り、気仙沼や石巻といった街を走りました。そのときには更地だった場所にも、更にそこから数年が経ち街が復活した地域、また津波の怖さから市街地ごと高台に移動した地域があるようです。そして東日本大震災以後も、台風などにより多くの被災地が生まれています。旅行で向かった我々の上乗せの食事が積み重なり、地元の経済を少しでも潤して欲しいと、心より思います。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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