コロナウイルスによる家計への影響を食い止めるために。共働き家計の「上限」の決め方

2020年03月11日・ライフプラン
衣食住の「上限」の決め方とは?家計の各種費用はどのように決めるか

目次

    コロナウイルスの蔓延によって毎月の給料に陰りが見えたり、子どもの一斉休校によって働く時間が短くなったり。夫婦の状況によって家計の状況は変わります。

    何にどれくらいお金を使うか。この時に大切なのは、衣食住の「上限」を決めることです。

    1.共働きと住まい。月次収入から見る「いくらの物件にまで住んでいいのか」

    衣食住の「上限」の決め方とは?家計の各種費用はどのように決めるか

    「家賃は給料の3割が目安」という話を聞いたことがあるでしょうか。インターネットで「家計の目安」と入力すると各所で取り上げられている、数十年も前から言われている目安です。この給料が額面か手取りなのかにもよりますが、仮に月収20万円とすれば7万円弱。なかなか大きな負担になるのではないでしょうか。実際の賃貸相場として、これは「昔の話」という認識です。数十年前、20代前半に低い初任給も、毎年少しずつ金額が上昇し、10年15年後には数万円上がっていた、という時代もありました。つまり、「ちょっと背伸びをしての3割」が現実的に可能だったといえます。

    ところ変わって最近は右肩上がりとはならない給料体型のところも多くなりました。この場合、給料の上昇を見込んで家賃を決めるのはとても危険です。2割から2.5割くらいでしょうか。このときの給料は、毎月ある程度フラットに均等している人であればいいのですが、成果給などで高い月と低い月がある変動性の場合は1年(12カ月程度)の平均値とすることが大切です。またボーナスを貯蓄に含めるかどうかも大切な論点。家計管理としては含めた方がいいですが、あまり義務感先行になるのも考えもの。月次の家計管理に慣れることを優先していきましょう。

    2.コロナウイルスの緊急事態。家計への影響を最小限にするために

    (リライト)コロナウイルスによる家計への影響を食い止めるために。共働き家計の「上限」の決め方

    よくファイナンシャルプランナーが口にしますが、人生には「上り坂、下り坂、まさか」があるといわれます。これは家計という言葉に置き換えることもできます。コロナウイルスの感染危険性のため、今後の収入が見通せないいまは、まさかの時期。家計への影響を最小限にするためには、どうすればいいのでしょうか。

    ①まずは節約と、可能な限りの「不安感」の消化を

    まずは節約です。今までも家計管理を進めてきたのに、更に節約といわれても、と思ってしまいますが、先の見通せない状況は余分なお金を使わないことが大切。旅行先や娯楽先のあらゆる施設が稼働自粛をしているため、休日といっても出歩く場所がない家族も多いのではないでしょうか。テレビやインターネット動画ツールなど、あまりお金もかからず、時間を過ごせるものはたくさんあります。

    そして大切なのは「不安感を除去」すること。家族のなかで仕事が休みになったらどうするか。休校が続くならどうするかを話し合うようにしましょう。そのうえで「家計全体の家計簿を作ること」をお勧めします。先行き不透明のなかで預貯金をこれだけ残しておきたいとして、どれだけ衣食住に使えるのかを明示化していきます。

    ②夫婦はお互いの財布の中身を知っていた方がいいのか、知らない方がいいのか

    常々変化するなかで大切なのは、夫婦はお互いの財布の中身を知るべきか、知らないべきかということ。金銭感覚やお金の使い方はなんとなく(横から見ていて)わかっていても、実際に財布の中身まで知らないという夫婦は多いです。

    インターネットの各統計をいくつか見てみると、夫の財布の中身を把握していない妻は約2-3割。また妻の収入を把握している夫は約4分の3程度です。把握している家族と把握していない家族、スタンスはそれぞれですし、メリットとデメリットがありますが、このような緊急事態は把握しておいた方がいいのではないでしょうか。少なくとも、いま柔軟に使えるお金がどれくらいあるのか(余剰金+貯金+いざとなれば節約できるお金)を夫婦合わせて明示化し、そのうえで相手にこれまで通り任せるというのはひとつの方法です。

    3.「年収いくら」だから衣食住にはこれだけ投下できる?を改めて考える

    (リライト)コロナウイルスによる家計への影響を食い止めるために。共働き家計の「上限」の決め方

    ここまでお伝えしてきたように、「住」はランニングコスト・イニシャルコストがあるとはいえ、ある程度費用感が決まっています。一方で「衣」と「食」は人によって異なり、その計算は漠然として難しいものです。食にはエンゲル係数といって、月次収入のうちどれだけを食費が占めているかという目安があります。世代や家族構成にもよりますが、エンゲル係数の平均値は約20%ー25%ほど。先ほどの住と同じように月額給料を20万円とすると40,000円です。お酒好きや外食の多い人から見ると、「えっ、それだけ?」という金額ではないでしょうか。住と食で10万円、既に半分に達してしまいました。

    残る「衣」に関しては住・食以上に個人差が開く部分だと思います。しっかりとお金をかける人もいれば「着られればいいや」という人もいます。男性で言うところのビジネススーツのように、仕事面ではしっかりお金をかけるけれど、私生活はフランクに、というタイプも多いです。また最近は流行のサブスクリプションサービスはこの衣の分野で特に盛り上がっており、衣服や靴などを定期的に交換し、費用を抑えるというビジネスが盛り上がっています。

    4.衣食住の結果いくら貯められるではなく、いくら貯めるから衣食住をどうするか!

    衣食住の「上限」の決め方とは?家計の各種費用はどのように決めるか

    当然ながら家計に必要なのは、衣食住だけではありません。家計簿アプリなどを使って家計(特に月次の支出内訳)が顕在化できているならいいのですが、そうではない場合は給料ー衣食住が何の費用なのか、どれくらい貯蓄をしていいのかが分からず、結果「なんとなく使って、なんとなく余った金額を貯金に」としてしまいがち。加えて次の月になんとなく出費が多くて、前の月の折角の貯金を下してしまうということも。これではライフプランの計画性も何もありません。

    そこで、予めいくら貯蓄するかを決め、そこから衣食住にいくら使うかという計算をしていきましょう。繰り返しになりますが住はそれほど変動しないため、衣食と、それ以外の費用を貯蓄後の手取りから計算していきます。この方法は言うは易し、行うは。。。なので、まずは月1万円、2万円ぐらいの少額から始めていきましょう。最初は貯める金額よりも、「習慣づける」ことが大切です。そのうちに貯めなきゃという義務感から、今月はいくら貯めたかの達成感に変わっていけばまずは達成です。

    その後、何か月継続出来るかという次の段階に移っていきます。更に上級者になると、主に食費などで自炊の材料などを活用し、レベルは落とさないけれど価格を下げるという荒技?に挑戦するのも楽しみのひとつです。大切なのは、義務ではなく楽しむこと。そして達成したときには貯蓄からちょっとしたご褒美を出すなど、達成した自分を褒めること。そうして家計管理の醍醐味を身につけていけるようなライフプランを始めてはいかがでしょうか。

    2020年は久しぶりの日本開催のオリンピックイヤー。コロナウイルスの影響は一刻でも早く収束してくれることを願っています。その後オリンピックがカウントダウンになると新しいテレビを買いたい、運動不足だからランニングを始めるのにシューズを買いたいなどの購買行動が盛んになるのでは、と予測されています。そのときに先立つものがあるように、習慣づけるべきタイミングなのかもしれません。楽しい家計管理を始めてみましょう。

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

    LettePla:https://letteplabiz.com/

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