「子どもの一斉休校」で休業中の母親が考えたい今後のキャリア

2020年05月12日・ライフプラン
「子どもの一斉休校」で休業中の母親が考えたい今後のキャリア

目次

    コロナウイルス感染拡大防止のため、全都道府県を対象とした緊急事態宣言が2020年5月31日まで延長されることが発表されました(記事執筆時5月4日現在)。一斉休校となった子どもの対応のため、想定外の休業をしているお母さんも多いことでしょう。いずれ、コロナ禍が終息に向かい、再び日常を取り戻す動きが始まります。いまは何時になるかもわかりませんが、その時に向けて何を考え、どんな準備をすべきなのでしょうか。

    1.夏休みの有無も授業再開もわからないなかで「不透明さ」に対応する

    「子どもの一斉休校」で休業中の母親が考えたい今後のキャリア

    コロナが落ち着きを見せ始め、今後の雇用事情の変化を考える、職場復帰や転職、再就職事情を考える、テレワーク主流の世の中に向けて準備をする(オンライン業務を覚える)など、「ちょっと準備を始めてみようか」という声が聞こえ始めています。「ステイホーム」が長いと、現状の不透明さについて、いろいろと考えてしまいます。ただ、日本人どころか世界中の人のなかで、この先を明確に見通せる人は誰もいないでしょう。それだけ不透明さに溢れているといえます。

    「子どもの小学校が次の制限緩和で始まるはず」「いやいや全国で9月入学が論じられているから、9月までは一斉休校が続くはず」と、希望的観測やネガティブな見解も含めた予想が連なっています。このなかで性急にコロナ後のことを考えて、準備をするのはお勧めしません。いくらでも前提条件が覆る可能性があるからです。ならば、「不透明さ」に対応することを推奨します。

    このタイミングだからこそ「家計」を確認することが必要なのです。

    ①食費・交際費

    一斉休校が始まって、食費が倍になったという家庭も多いでしょう。まずは家計簿アプリを活用し、可能な限り遡って食費がどれだけ増えたかを考えてみましょう。これまで家計管理をしていた人は、昨年の(食費+給食費+交際費)と今年の食費を比べてみてください。多くの方が食費の増加に驚くはずですが、食費だけを比べても正確な数字は追えないので気をつけましょう。定期的に外食していた人は、意外にも節約できているかもしれません。

    もちろん夜の交際費支出は、仕事が充実する、ストレスを発散してメンタルを正常に保つなどの長所があります。家計の変化には可能な限り、それら数字に見えない効果も反映することが大切です。

    ②水道光熱費

    また大きな変化があるのが水道光熱費です。家族全員が一日自宅にいるようになって、水道代が2倍3倍になったという驚きの声も報告されているようです。職場での水道代は職員が負担するものではないため、この部分は負担増になります。会社によっては在宅勤務手当として実質会社負担になっているところもあるようですが、まだまだ少数のようです。電気代についても同じことが言えます。インターネット代は月額定額につき負担が表面化しないものの、マンションなどでは回線の混雑化によりインターネット環境が著しく悪くなり、Wifiなどを実際に購入したという家庭もあるようです。

    2.家計を見える化、当面の収入確保を考える

    「子どもの一斉休校」で休業中の母親が考えたい今後のキャリア

    これらの作業を進めていくと、いわゆる自粛生活によって家計がどう変わっているのかが「数字」の面で見えてきます。ここから次のステップです。

    ①自粛生活に対応したキャリア再構築か、「両立した」キャリア見直しか

    まずは家計を元通りにすることを考えましょう。自粛生活によって減った項目と増えた項目を、家計簿アプリによって顕在化します。

    ただ職場に復帰するにしても、新たな仕事を始めるにしても、雇用事情の不透明さはまったく見えません。家計と同じく多くの企業も事実上自粛をしているため、新規雇用活動に至らないところも多いでしょう。ただ、今後コロナ対策が長期化していくことによって、少しずつ「動いて」いくことが考えられます。転職や再就職にも適したタイミングですし、なんとなく乗り遅れていたテレワークを始めるのも良いでしょう。

    ここで大切なのは、これまでの現状回復を目指し、自粛生活に対応したキャリア再構築なのか、それとも転職などによりこれまでのキャリアを大幅に見直し、「両立した」キャリア見直しなのかを考えることです。コロナが発生しなかったとして転職などを考えていたか、このままの環境で納得したキャリアを重ねていけそうか、から判断しましょう。

    5月4日夜、自粛生活の続くなか、関東地方でやや強い地震がありました。日々の切迫感が増すなかで考えたくないことですが、地震や大雨など二重三重の天災が降りかかる可能性もあります。それをキャリアに組み込むことはとても難しいのですが、避けられないこともでもあります。

    ②「反:隣の芝生」

    ここでもうひとつ気をつけたいのは、「隣の芝生」に気をつけること。ネット上のキャリアストーリーなどを見ると、これら逆境時にリスクを取って起業したり、ハイリスクな転職をしたりして結果成功し、華々しい活躍をした物語に溢れています。もちろんリスクをとって充実したキャリア見直しをするのは素敵なことです。

    ただ、今回のコロナショックは先の大戦後、最大の混乱が訪れているとも言われています。逆境時のリスク選択は確かに取りうる手段ですが、逆境のレベルが果てしなく高い(高くなりそうな)ことも忘れてはいけません。成功者から見た話は何割引きかで参考にした方がいいタイミングではないかと思います。これは対著名人ならずとも、近くにいた先輩が転職をして上手くいったとか、昔の同級生といった「隣の芝生」にも注意が必要です。彼等彼女等がリスクをとったタイミングと、先の見えない現在のタイミングは異なるものと踏まえたうえで、参考にしましょう。

    ③今だからこそ不可欠な家族の理解

    そして普段より更に大切なのは、家族の理解(配偶者・子ども・両親など)の理解をしっかりと得ること。ここまで世の中の先が見えないなかで、「こうなるんじゃないか」を見通す目は一つでは心もとないと思います。これまで自分で転職などのキャリアチェンジを決断し、後から周囲の家族に(事後)報告をして理解を得てきたという人も、今回はさすがに事前相談をお勧めします。無責任に聞こえるかもしれませんが、そのうえで下したキャリア再構築の判断が正しかったというケースは多いと思います。ただ、それを単独の視点で見ることなく、もうひとつ客観的な眼を加える。それがこの不透明さを乗り切るうえでの、大切な考え方といえるでしょう。

    これから、「学校は〇〇月から始まるようだ」「住んでいる都道府県の自粛状況はこう緩和されるようだ」といった様々な情報に触れることだと思います。そのなかで自粛生活と向き合いながらキャリアを考えるのはとても難しいことです。だからこそ、一歩引いた目で今後のキャリアを考え、世の中の動きに対応してステップを踏んでいきましょう。

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

    LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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