年末調整の書き方は?提出書類や還付金について詳しく解説

2019年08月30日・税金
年末調整の書き方は?提出書類や還付金について詳しく解説

会社員の方なら毎年行う年末調整。あなたはその意味や還付金を受け取っている理由、正しい書き方をご存知ですか?

年末調整と言うと、毎年11月頃になると書類を提出するよう会社から言われ、よくわからないまま何となく記入して提出している・・という方も多いのではないでしょうか。しかし年末調整は、多くの方にとって還付金を受け取れる可能性のある大切な制度。さらに、間違えてしまうと確定申告をしなければならなくなるため、正しく理解して正しく手続きを行いたいところです。

今回は、年末調整について詳しく解説していきます。

1.年末調整とは

年末調整は、ひとことで言うと、源泉徴収によって1年間に納めた税金を正しい金額に調整する手続きのことをいいます。

2.源泉徴収とは

会社から給与を受け取っている人は、給与から税金が引かれているということをご存知でしょう。これを、源泉徴収といいます。会社は、給与から税金分を先に引いてから従業員に支払い、従業員に代わって税金(源泉徴収税)を納めています。

年末調整をする理由

源泉徴収税の金額は、会社が決められた計算式によって算出しているものですが、実はその金額は、給与の金額をもとに算出されている概算額です。しかし、実際の所得税の金額は1年間に得た所得の合計から所定の控除をして算出されるため、源泉徴収された金額との間に相違が生じます。それを調整するのが、年末調整です。

正しい所得税額よりも多く納めていた場合は、年末調整により差額が還付されます。還付金は、多くの場合、12月や1月の給与と一緒に振り込まれますが、現金で手渡しされる会社もあります。また、正しい所得税額よりも少なく納めていた場合は、年末調整により差額が徴収されます。還付金と同じく12月や1月の給与から徴収されることが多いですが、会社によりその方法は異なります。

3.年末調整の対象者

年末調整は、年末の時点で会社などで働いている人のうち、その年の給与が2,000万円以下の人が対象になります。1月から12月までの1年を通じて勤務した人以外に、年の途中で入った人も対象になります。なお2,000万円を超える人は確定申告をする必要があり、年末調整は対象外になっています。

4.年末調整で提出する書類とその書き方例

年末調整書類には、下記4つの申告書があります。この中から必要なものを提出します。

1.給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

2.給与所得者の配偶者控除等申告書

3.給与所得者の保険料控除申告書

4.給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書

申告書は、自分が控除を受けたいものについて提出するというのが原則なので、たとえば確定申告をする等の理由で控除を受けなくても良い場合は、提出の義務はありません。ただし、会社によっては上記133枚の書類を必ず提出するよう求められる場合もあります。

申告書は書き方が複雑で分かりづらいイメージがありますが、別紙または申告書の裏面に印刷された説明を参考に作成すれば、それほど難しくはありません。不明点がある場合は、会社に確認して正しく作成しましょう。

①給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

扶養控除、障害者控除、寡婦控除、寡夫控除、勤労学生控除、基礎控除について申告する書類です。その年の最初の給与を受け取るまでに提出することになっている書類で、多くの場合、その年の年末調整の書類と一緒に翌年分を提出します。

なお、年の途中で扶養家族に変更があったり、障害者、寡婦、寡夫、勤労学生になったりした場合は、その時点で異動申告を行う必要がありますが、申告していない場合は年末調整時に記入して申告します。

<給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の書き方例(平成30年分の申告書)>
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給与所得者の配偶者控除等申告書

配偶者控除と配偶者特別控除に関して申告する書類です。

配偶者控除と配偶者特別控除は、申告者と生計を一にしている配偶者の1年間の所得の合計金額が123万円以下の場合に、所定の金額が所得控除されるものです。配偶者の1年間の所得が38万円以下の場合は配偶者控除、38万円を超えて123万円以下の場合は配偶者特別控除の対象になります。

<給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方例(平成30年分の申告書)>
年末調整の書き方は?提出書類や還付金について詳しく解説

給与所得者の保険料控除申告書

保険料控除とは、生命保険料や地震保険料などを支払った場合に、所定の金額が所得控除されるものです。生命保険料控除は、生命保険、介護保険、個人年金保険などが対象になっており、地震保険料控除は、地震保険および旧長期損害保険料控除の対象となる保険契約(2006年以前に締結した長期の損害保険契約)が対象になっています。いずれも所定の計算式にあてはめて算出された金額が所得控除されます。

保険料控除を申告する場合は、保険会社から届く保険料控除証明書を添えて申告書を提出する必要があります。

<給与所得者の保険料控除申告書の書き方例(平成30年分の申告書)>
年末調整の書き方は?提出書類や還付金について詳しく解説

年末調整の書き方は?提出書類や還付金について詳しく解説

なお、保険料控除は契約者が受けることのできる控除です。たとえば、契約者が夫、被保険者が妻になっている場合、保険料控除を受けられるのは夫です。契約者が妻であれば、妻が保険料控除を受けることができます。

5.まとめ

年末調整は、渡された書類になんとなく記入して提出しているという方も多いのではないでしょうか。しかし、実は年末調整は、正しく申告すれば還付金が戻ってくる可能性の高い大切な手続きです。内容をきちんと理解して、間違いのないよう申告しましょう。

コンテンツ提供元:フォーチュンポケットマガジン編集部

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